- 20年を非課税枠で、最大800万円が投資できる
- ドルコスト平均法で分散できているから安心
TwitterやYoutubeなどのSNSを中心に、つみたてNISAの話題を耳にすることも増えてきました
特に20代、30代の若い方が、投資への関心が高いように感じます
しかし、間違った解釈で話をされているケースも見聞きします👀
確かにつみたてNISAは若いうちからから活用すべき制度ですが、投資はリスクを伴うものです
そこで正確な情報を基に投資を行うために、よく聞く誤解をまとめましたので、解説していきます🌟
投資可能額が最大800万円ではない!?
つみたてNISAがスタートした当初は、「2018年から2037年までの20年間を非課税期間とし、月40万円を上限に20年で、合計800万円まで非課税枠で運用できる」というルールでした
2020年度の税制改正でより、NISA制度の活用を促進する為、「つみたてNISAの投資可能期間が、2042年までに延長」されました
このことによって誤解が生じています😵
2042年までが投資可能期間になりますので、2022年に開始された方は21年間、最大840万円を非課税枠で投資できます(詳しくは下図を)

今後も投資可能期間が延長されていってほしいですね😊
つみたてNISAで分散投資はできているか?
投資には、集中投資と分散投資という手法があります
簡単にいえば、集中投資は、少数の銘柄に投資し、ハイリスク・ハイリターンが期待できる投資法で、分散投資はできるだけ複数の銘柄に投資することでリスクを抑えながら、リターンを得ようとす投資法です
どちらが良いと言いたいわけではありませんが、つみたてNISAをはじめる方は、長期インデックス、ドルコスト平均法で時間分散をした株式投資をしていくことになります💹
現在、ネット証券の最大手SBI証券のつみたてNISA買付件数ランキングは次のとおり

SBI証券 HPより抜粋
米国の優良500社に投資ができるS&P500インデックスファンドと、全世界約3000本の株式に投資をするMSCI・オールカントリー・ワールド・インデックスファンド(いわゆるオルカン)が不動の人気となっています
そこで分散性の観点で、このような議論がされることがよくあります

人気のS&P500にしようか、
それとも小型株も含めた全米株式が分散できてるからいいのかな?

より分散を広げるために米国だけでなく、全世界株式に投資すべきだと思うわ
確かに株式投資を行う上でも、地域の分散性によって、リスクに違いが生じます
が、投資対象が株式のみになっていると分散性が十分でないということも知っておくべきことです
つみたてNISAの商品は株式が多く、一部で資産均等型や、債券、リート(不動産指数)中心のファンドもありますが、資産配分をアレンジすることもできず、コモディティや仮想通貨にも投資ができません🙅♂️
投資対象として、株式(日本、米国、ヨーロッパ、新興国など)の他にも、不動産、債券(国債、社債)、現金(日本円、米ドル、海外通貨)、コモディティー(金銀などの貴金属、原油、天然ガス、畜産農業商品等、)仮想通貨など様々な資産クラスがあります
以下は、直近5年の別の資産クラスの値動きのチャートです

Google financeより作図
たとえば2020年のコロナショックで大幅な株安になった際にも、債券やゴールドは回復が早く、株価下落のクッションとして働いています
また、近年はエネルギー価格の高騰などで、コモディティーのパフォーマンスが高いですが、つみたてNISAではこのようなパフォーマンスが高い資産クラスへの投資ができず、機会損失のリスクも生じます
どの資産クラスが上がるかを予想し、的中させ続けることは、ほぼ不可能です😵
リスクを抑えてリターンを得たいのなら、つみたてNISA以外の様々な資産のことも知って、さまざまな資産クラスにつみたて分散投資を行うべきだと思います
それぞれの投資商品の相関性が低い商品を組み合わせることが、分散性を高める上で重要
KYOのつみたて戦略
現在私は30代の資産形成期であり、現在の社会状況も考え、株式の比率は高め、その他コモディティ、仮想通貨、米国債も保有しています(子供用資金、生活用円預金は除く)
また、約50%がドル建ての資産で、約20%が仮想通貨の割合です
(現在、株価が不安定である為、現金比率が高めですが、現金はいずれドル建ての株式に移行予定)
2022年5月5日現在、米国の金利上昇に伴う株式の下落分を、急激なインフレに伴うコモディティーの高騰や円安による米ドル高の影響で、資産がマイナスになることなく推移しています☺️

このように私が分散している理由は2つあります
- 元本割れすると精神的につらいから
我が家は夫婦でつみたて投資をしていることもあり、元本割れすると、私だけでなく妻も精神的につらくさせてしまいます😨
確かに過去のデータを見るとS&P500に10年以上投資していれば、元本割れしなかったというエビデンスがあります
しかし、未来はどうなるか分かりません
相関性の低い異なる資産クラスに分散投資することで、リスクを抑えながら、安定的なリターンを得ることができ、精神的にも健全な状態で、投資を続けることができます
2. 解約したいタイミングで、暴落していたら困るから
子供用の教育資金や老後の資産として、つみたてNISAのみをしていて、特定のタイミングでお金が必要になった時、暴落していたら、売らずに待つことはできるでしょうか❓
分散投資をしていれば、つみたてNISAの株式投資が暴落していても、売ってもいい資産クラスを選ぶことができます
以上より私のつみたて戦略をまとめると、自分や家族も精神的な負担をかけないようにし、最良な投資選択ができる為のリスクヘッジとして、つみたてNISA以外の資産クラスにも分散投資をしています
まとめ

「卵はひとつのカゴに盛るな」という投資家の界隈では有名な言葉です
つみたてNISAをはじめる方は、リスクを抑えながら、安心して着実に増やして行く為にも、つみたてNISAの株式以外の資産クラスにも分散投資されることをオススメします
今回は、つみたてNISAの誤解をテーマに、つみたて初心者の方が知っておくべきことについて書きました
主につみたてNISAの分散性について、不十分であることを述べましたが、あくまでも長期投資は、つみたてNISAからはじめることをオススメします
少しでも正確な理解で、投資をはじめる為のお力になっていれば嬉しいです☺️
ご質問やご意見がある方はコメントやTwitterでコメントをお願いします😉
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