長期投資を行っていく上で、知っておきたい非課税制度が「つみたてNISA」です
私もSBI証券で2020年からつみたてNISAを活用
結論、つみたてNISAは長期投資を行っていく方は、活用すべき制度だと思います
なぜ活用すべきと思うのか、その理由について紹介します
つみたてNISAをおすすめする理由3選
つみたてNISAにはいくつか特徴がありますが、特にこれから投資をはじめたいと思われる方におすすめの理由を3点にまとめます
- 非課税で長期投資ができる
- 少額から投資ができる
- 金融庁が指定する適格商品のみに投資ができる
1.非課税で長期投資ができる
つみたてNISAの1番のメリットは、2042年まで、年間最大40万円の投資を20年間、非課税で運用できることです
通常、投資で得た分配金(配当金)*、売買による譲渡益には20.315%の税金が課せられますが、これがつみたてNISAでは非課税になります *株式を保有しているだけで分配される現金配当
つまり、20年間の投資で得られた利益が、全額自分の利益になるということです
事例:月33,333円を 年利5%で20年間のつみたて投資を行う
積立額800万円 + 投資で得た利益 約558万円 = 約1,358万円(つみたてNISAを活用した利益)
積立額800万円 + 投資で得た利益 約520万円* ー 税 約106万円 = 約1,214万円(通常利益)
*毎年の配当にも税をかけている為、利益にも差が出ています

20年後暴落していたら損するかもしれないじゃん

当然ですが、買った価格より、20年後の価格が下がっていれば損になります
しかし、長期的に成長が期待できる商品を20年以上継続できるのであれば、元本割れのリスクは低いといえます
過去、世界経済を脅かすさまざまな経済ショックがありましたが、全世界株式ETF(VT)を例にあげると、いずれの経済ショックも一時的な価格低下にとどまり、いずれも回復し上昇を続けています*
*過去のデータに基づく説明であり、将来の株価上昇をを保障しているわけではありません


また、よくある誤解のひとつですが、必ずしも20年後につみたて投資をやめる必要はありません
つみたてNISAは、非課税期間20年が終了すると、自動的に特定口座や一般口座の課税口座へ引き継ぎがされる仕組みになっています

つまり、もし20年後に暴落していたとしたら、20年前に投資した商品を「売らない」という選択肢を取ることができるということです
投資は元本割れのリスクがありますが、株価指数に連動したインデックス、長期つみたて、分散を実行することで、リスクは抑えることができると考えます(過去の記事 長期投資のすすめ)
まさに、つみたてNISAはそれらが初心者にも行いやすく設計された制度だと思います
2.少額から投資ができる
つみたてNISAは投資信託、ETFなどに100円から投資を行うことができます
上記のとおり、つみたてNISAの上限額は年間40万円ですが、必ずしも上限額まで投資を行う必要はありません
あくまでも投資は、余剰資金で行うべきで、みなさん各自で最適な投資額を決めることが重要です
投資額 = 収入ー支出(生活費や住居費、ローンなど)ー 貯金(数年以内に使う予定の準備金)
理論上は、右肩上がりの投資商品に早期から多くの金額を投資すれば、より早く資産形成できるかもしれませんが、今の生活の満足度の低下に繋がったり、お金が緊急で必要になった時に困ります
現在と将来、自分や家族が送りたい生活が適正なバランスとなるよう、投資額を設定していきましょう
【参考】将来の目標資産と積立資金の設定の為に、私も使っている投資シミュレーションを添付しておきます(生活や実務に役立つ計算サイトKeisan)
3.金融庁が指定する適格商品のみに投資できる
つみたてNISAで購入できる商品は、金融庁によって指定され、インデックス投資信託183本、アクティブ運用の投資信託等23本、ETF7本が購入できます(2022年4月26日時点)
またこれらの投資信託は「販売手数料0円」「信託報酬も低い」「頻繁に分配金が支払われない商品」となっており、投資初心者でも大きな失敗をすることがないように商品が指定されています
何を買ったらいいのか分からない方は、インデックス、信託報酬が低い、過去長期的に上昇している、国や地域、業種などが分散されている商品を選ぶと、リスクを抑えることができると思います
つみたてNISAをはじめるデメリット
- 短期投資には向かない
- 商品が限られている
- 大きな値上がりは期待できない
1.短期投資には向かない
非課税枠が40万円/年ですので短期売買を行う方にとっては少ないですし、インデックスを中心に商品が指定している為、短期的には大きな値上がりが期待できないでしょう
短期投資を行う場合は、長期投資とは別の証券口座を作り、資金が混在しないようにしましょう
2.商品が限られている
金融庁が指定した商品に限定されている点は、安心材料である一方、より魅力的な商品への投資が制限されていることにもなります
投資信託よりも信託報酬が低く設定されている海外ETFや、分散投資を意識して幅広い投資対象を購入したい場合などには不都合です
しかし、私はまずはつみたてNISAの非課税枠を最大限活用することをオススメします
いくら信託報酬が数%低くても20%非課税の効果に比べると微々たる差でしょう
追加投資は余剰資金がある方は、行ってもいいと思いますが、資金がない方は、収入を増やして、投資可能額を増やすことが先決です
3.大きな値上がり益は期待できない
目標は人によって様々ですが、例えば、「億り人」と呼ばれる資産1億円以上など、多くの資産を目指したい場合、つみたてNISAだけでは限界があります
例えば、月33333円を20年間、年利10%で運用した場合、の元金利益総額は約2400万円ほどです
「老後2000万円問題」と言われていますが、老後対策にしかならない金額です
目指す資産がより大きい人は、入金力を増やし、つみたてNISA以外の投資も行っていくべきです
まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました🌟
少しでもつみたてNISAのことが理解でき、はじめる動機になれば嬉しいです😌
長期つみたて投資は続けることが何より大事です
投資をはじめたばかりの時は、値上がり値下がりが気になると思います
しかし、周囲が「暴落するー」「◯%の含み益だー」と盛り上がっていても気にせず、淡々と積み上げていくことを意識しましょう
私も長期投資口座は年に数回ほどしかみていません😉
つみたてNISAのはじめ方や疑問点も多くあるかと思うので、また別の記事にしていきたいと思います
疑問やお気づきのことがあれば、コメントやTwitterでメッセージをいただけると嬉しいです😆
コメント