投資のスタートは、つみたてNISAを利用した、長期つみたて投資をオススメしてきました
つみたてNISA口座で、非課税枠の満額40万円/年の投資をおこなっていて、まだ余剰資金がある場合、貯金しておくのは、もったいないと思われる方もおられるでしょう
では、つみたてNISAの次は、どのような選択肢があるのでしょうか
候補となる投資方法をまとめて解説します
他の非課税枠で投資信託を買い増す
1つ目の方法は、つみたてNISA以外の非課税投資枠を使って、投資信託を買い増すです
独身の方 :iDeCoが利用できます
60歳まで払い出しができない制限がつきますが、老後資金として、非課税で65歳まで運用*できますし、所得税、住民税に対する節税もできますので、現在の生活の充実や投資資金を増やすこともできます(*2022年6月現在)
配偶者がおられる方:配偶者用の別口座でつみたてNISAを行うことができます
ここで、口座を分けると、複利の効果あるのかという疑問を持たれることもありますが、自分と同じ商品を、配偶者口座でも買っていく場合、同じように複利の効果は働きます
毎月33,333円、年利5%、20年非課税運用した場合:15,194,091円
毎月66,666円、年利5%、20年間非課税運用した場合:30,388,425円
お子様おられる方:2023年まではジュニアNISAを利用することができます
年間80万円までの掛け金で、子どもが18歳になるまで非課税運用をすることができます
このような投資信託の積立投資をおこなっていく場合は、必ずやっておきたい、設定を紹介します
SBI証券✖️三井住友カードで「クレカ積み立て」を行うと、お得なメリットがあります
メリット1:5万円までのつみたて金額に対し、Vポイントが0.5〜2%還元される
SBI証券には三井住友カードでつみたて設定を行うことで、毎月5万円を上限に、Vポイントが還元されるサービスがあります
三井住友カード | 三井住友カード ゴールド | 三井住友カード プラチナプリファード | |
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つみたて投資 ポイント還元率 | 0.5% | 1% | 2% |
年会費 | 無料 | 初年度無料 年間100万円利用*で永年無料 未達成で翌年度5,500円(税込) | 33,000円(税込) |
その他特典 | ー | 毎年、年間100万円の利用で 毎年10000ポイント還元 | 通常ポイント還元率1% プリファードストアの ショッピングで+1%〜9% 新規入会&利用特典 +40,000ポイントなど |
三井住友カードHPより作図
Vポイントは1ポイント1円で、AMAZONなどのネットショッピング等で利用できます
月々250円分の還元でも年間3,000円、20年で60,000円にもなる非常にお得なサービスです
メリット2:証券口座への入金忘れがなくなる
証券口座で投資信託をつみたてる場合、定期的に証券口座へ振り込みが必要になります
一方で、クレカ積立てにすることで、クレジットカード登録銀行口座から、直接引き落としがされますので、 証券口座への入金の手数を減らすことができます
このように、つみたてNISAで毎月満額の33,333円のつみたてをおこなっている場合、残り16,667円分のポイント還元の権利が残っていますので、特定口座を使って投資信託のクレカ積み立て設定を行うことをオススメします
- 投資に時間をかけたくない
- 大きな余剰資金があるわけではない
- 非課税枠を最大限活用したい
- クレカ積立てのポイントを最大限活用したい
高配当ETFを買う
2つ目の方法は、高配当ETFを買うです
投資信託では分配金がないものも多く、分配金があったとしても、基本的に、分配金を受け取らず、再投資されていると思います
つまり、含み益は増えたといっても数字上であって、生活上の変化は感じられない投資法だといえます
一方、高配当投資では、配当金を得ることで、生活費や娯楽費に充てたりすることで、今の生活をより豊かにすることができる投資法です
例えば、年間120万円、配当利回り2.5%の高配当ETFを購入した場合、約24,000円の配当が得られます
リッチなディナーができる金額ですね
また、投資商品の値動きがあっても、予定されている配当金は得られる為、安定して利益を狙えることもメリットになるでしょう(減配のリスクがあることは、要注意)
高配当株投資を初心者がはじめる場合、個別銘柄選びやポートフォリオの組み方はきっと困難です
そこで、米国の高配当銘柄をパックにして販売しているのが、高配当ETF(Exchange Traded Funds:上場投資信託)になります
米高配当ETFにもインデックスファンドがありますので、投資初心者の方にも導入しやすいのではないでしょうか
一方で、以下メジャーな米高配当株をお示ししていますが、最低購入金額が約50〜100ドルと高額からの投資になりますので、余剰資金が潤沢にある方に限定されるかもしれません
また、配当金には税金が課せられますので、資産運用の観点では、分配再投資を行っている投資信託のインデックスに比べて、高配当株は効率は悪くなります
ベンチマーク | 構成銘柄数 | 分配利回り | 分配回数/年 | 経費率 | |
SPYD | S&P500高配当指数 | 約80銘柄 | 3.5% | 4回 | 0.07% |
HDV | モーニングスター配当 フォーカス指数 | 約75銘柄 | 3.10% | 4回 | 0.08% |
VYM | FTSE ハイディビデンド・ イールド・インデック ス | 約400銘柄 | 2.77% | 4回 | 0.06% |
このように、つみたてNISAの投資信託で、複利の効果も得ながら、残りの余剰資金で高配当ETFを買うことによって、現在と未来の生活の満足度のバランスを取ることができる投資法といえるでしょう
- 現在の生活の満足度も高めたい
- 配当が投資継続のモチベーションになる
- 余剰資金が潤沢にあり、多くの配当金を受け取ることができる
個別株、仮想通貨を買う
3つめの方法は、つみたてNISAの投資信託で、インデックスをコアにしながら、サテライトとして、個別株や仮想通貨を買うです
ここで注意したいことは、サテライト投資は、ボラティリティー(値動きの幅)が大きく、損益に大きな影響を及ぼすため、初心者の方は、コア8:サテライト2の比率までとなるように、投資金額を決めるなどして、少額からはじめることが重要です
つみたてNISAの投資信託は、基本的には長期でインデックスファンドをコツコツ買い続けるのみであり、投資をしているという感覚を感じにくい投資法といえます
個別株や、仮想通貨をはじめることで、経済や社会のマクロ環境や、企業の財務諸表を分析したり、最新テクノロジーなどに関心を持つことになりますので、新たな学びに繋がるメリットがあります
- もっと実践的な投資を学びたい
- ハイリターンを狙った投資も行いたい
- 資産形成のスピードを上げたい
おすすめの順番
投資初心者の方に、それぞれの投資法において、私がおすすめする順番は、次のとおりです
- まずは投資信託の非課税枠を満額使い、クレカ積立で最大限ポイント還元を得ること
- 個別株や仮想通貨でハイリターンを狙った投資を行うこと
- 現在の生活を豊かにするために高配当株を買うこと
1番目は、非課税枠を使えるだけ使うということが鉄則かと思います
長期投資における運用益の20%の非課税のパワーは、どんなポイント還元よりも大きいです
さらに、クレカ積立てで、ポイント還元まで得られる投資信託の買い増しプランが最もオススメです
2番目と3番目は分かれるところかと思いますが、個人的には、資産形成を優先したく考えていますので、2番目は個別株や、仮想通貨でリターンを狙うことをオススメします
投資に関する知識や経験は無形資産になりますし、現に投資系ブロガーとして、私がブログを綴っているように、今後の人生で何か役に立つことがあるかもしれません
3番目は、高配当株投資になりますが、得られる配当は、確かに現生活の満足度を高めるには良いです
しかし、配当額は運用額に比例するため、目標の資産形成ができた後に、高配当株投資をはじめることを考えています
また、資産形成期に運用パフォーマンスを下げる、金融所得課税はできるだけ支払いたくありません
まとめ

本記事では、つみたてNISAの次の投資方法について、3点を紹介しました
それぞれ投資の目的は異なりますので、自分に合った投資法を、自分で選択することが一番です
本記事が、つみたてNISAの次の投資を考えておられる方の、判断の一助になればうれしいです
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