仮想通貨に投資をはじめて4年が経ちましたが、年々仮想通貨が注目を集めるようになっていると感じます
それは、仮想通貨の基盤となる技術であるブロックチェーンが、これからのWeb3の時代に向かう中で、軸となる技術であり、政府も注目しています
また、仮想通貨を用いて購入できるNFT(非代替性トークン)の普及などを通じて、現実的な仮想通貨の印象が、多くの人々に知られるようになってきたからではないかと考えます
しかし、これから投資をはじめようとされている方においては、仮想通貨に対して、このように感じたことはないでしょうか
- 気にはなるけど、ギャンブルといわれたりしているし、怖い
- はじめ方も難しそうだし、お金を騙し取られるかもしれない
- 何をどのように買えばいいのかよく分からない
そこで、このような不安にお答えしつつ、投資歴4年の私が実践する方法を交えながら、仮想通貨投資の具体的なはじめ方を解説していきます
仮想通貨はギャンブルか?

仮想通貨は値動きが大きく、投資初心者が、投資のコアにするのはあまりにもリスクが高いことは事実です
そこで、私自身も実践しているコア・サテライト投資戦略の「サテライト」にあたる投資として、仮想通貨投資をオススメします
投資用資金の内、コアの投資を行った後の、余剰資金で行うことが重要です
一方で、「サテライト」であっても、大きなリスクを取ることに不安はあるのは当然ですが、私が仮想通貨に投資をしている理由は次のとおりです
- 現在の課題を解決するプロジェクトで成り立っている
- サテライト投資はそもそもリスクが大きい
- 長期的に伸びしろがある
それぞれ詳しく説明します
1.現在の課題を解決するプロジェクトで成り立っている
新興国などでは銀行口座が持てず、タイムリーに送金、決済できなかったり、国際送金には様々な銀行を経由するため、送金手数料、送金時間もかかっているのが現状です
そこで仮想通貨は、世界中のユーザーがネットワークを通じて(P2P:peer to peer)、24時間いつでも送金、決済ができる手段として、開発されました
送金・決済手段だけでなく、仮想通貨の中でも有名な「ビットコイン」は、価値の保存の手段としても注目されています
その理由の一つとして、ビットコインの発行上限枚数は2100万枚となるように制限されており、希少性があります
また、ビットコインは、2010年から金銭的な価値を持って以降、2022年の現在もなお金銭的価値のある資産として認められています(その希少性がゴールドとも似ていることから、デジタルゴールドとも呼ばれています)
この価値の保存に期待して、通貨の価格が安定しない一部の新興国では、Bitcoinを法定通貨にしている国もあります(2022年6月時点:エルサルバドル、中央アフリカ共和国)
他の通貨で、時価総額2位のイーサリアムにおいては、デジタルマネー、グローバル決済だけでなく、分散型金融システム(DeFi)として、ビットコインや原油、金などの利用、取引をイーサリアム状で可能にする、金融システムのプラットフォームとしての役割などがあります
このように、単に人気の通貨としての価値だけではなく、それぞれの仮想通貨にはさまざまなネットワークプロジェクトがあり、現在のさまざまな金融取引に関する課題解決の手段になろうとしているのです
2.サテライト投資はそもそもリスクが大きい
投資資金の7~8割をコア投資として、全世界インデックスファンドなどの比較的リスクを抑えた投資で行っていますが、残りの2~3割の投資資金で行うサテライトでは、リスクを高めて、リターンを狙った投資になります
対象は個別株や新興国株なども対象になりますが、確かに仮想通貨は下落リスクが高く、最も時価総額の大きいビットコインでも2017~2018年は80%~90%下落することもありました
しかし、このような下落については個別株にもいえることかと思います

上図は、米NASDAQの上位銘柄であるNetflix、Meta Platforms、NVIDIAとビットコイン、イーサリアムの2022年初来パフォーマンスで比べた場合、リスクが大きいのは仮想通貨に限ったことではないといえるのではないでしょうか
また、新規上場株や新興国株などは、仮想通貨と同様に80~90%下落するような投資商品もたくさんあります
仮想通貨は、コアの投資としてはオススメしませんが、サテライト投資としては、他のハイリスク資産クラスと同様に、リスク許容度の範囲内であれば、投資対象になると思います
3.長期的に伸びしろがある
先述したとおり、ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれ、価値の保存として期待されています
ゴールドマンサックスのレポートによると、金とビットコインで構成される価値の保存市場において、ビットコインの不動資産調整時価総額は7000億ドルで市場全体の20%に過ぎないといわれています
投資可能な金は総額2兆6000億ドル相当といわれている為、この価値の保存市場でビットコインが50%の市場を占めるとビットコインの価格は10万ドルになる(2022年6月現在約3万ドル)との予想もされているため、仮想通貨への期待は年々高まっていくことが予想できます
また、Web3を成長戦略の柱として日本もWeb産業への改革に取り組みをはじめています
このように国家を上げて取り組みがはじまり、ますますブロックチェーン技術を活かした社会インフラが整備されてくるなら、仮想通貨の未来は明るいと考えます
仮想通貨はリスクが高いため、ギャンブルと思われるのも理解はできますが、以上のようなことから、必ずしもギャンブルと言い切れるものではないと思います
仮想通貨について学び、知識をつけ、リスク許容度の範囲内で、仮想通貨の持つ価値の保存やプロジェクトなどの将来性に期待して行うのなら、ギャンブルではなく、投資ではないでしょうか
はじめ方は簡単、4ステップ!
どのように仮想通貨投資をはじめればよいのかを、簡単に4つのステップにまとめ、解説していきたいと思います
- 仮想通貨取引所を選ぶ
- 口座を開設する
- 日本円を入金する
- 仮想通貨を購入する
1.仮想通貨取引所を選ぶ
仮想通貨は、金融庁に認可を受けた仮想通貨交換業者によって、販売が行われています
そこで国内で認可を受けて売買されている仮想通貨は、ホワイトリストといわれ、安全性、信頼性が比較的高いといわれています
では、現在国内には30業社がありますが、どのように取引所を選べばよいのでしょうか
- 取引手数料が安い
- 多くの取引通貨がある
- 取引高が高い
取引手数料が安い
まず知っておくべきことは、販売所と取引所の違いです
販売所では、業者が保有している仮想通貨を購入する仕組みで、売買の相手は販売業者になります
販売所では、販売業者が設定した価格で、即時購入ができます
一方、取引所では、売買を行なう相手と直接取引を行う仕組みで、売買の相手は投資家になります
自分が売りたい価格と、相手が買いたい価格がマッチすると売買が成立(約定)する相対取引のため、記事の最後のパートで紹介しますが、売買の方法を覚える必要があります
このように簡単に取引ができるのは販売所になりますが、販売所で売買を行うと、手数料は無料にしているものの、業者が設定した金額で販売している為、流通価格よりも高価に設定されています
このような、販売価格と流通価格との差があることを「スプレッド」があるといいますが、直接トレーダー同士で取引をする取引所においては、スプレッドがありませんので、実際の流通価格で販売所より安く取引を行うことができます
購入をするときは、スプレッドを気にしなくていい、取引所で取引を行うことをオススメします
多くの取引通貨がある
欲しい通貨があるというのが前提になりますが、多くの取引通貨があることも魅力的ではないでしょうか
仮想通貨投資をはじめるとさまざまな仮想通貨やその背景にあるプロジェクトが魅力的に見えてきます
仮想通貨を分散させたいと思われる方は、多くの取引ができる取引所を選ぶとよいでしょう
取引高が高い
スプレッドを気にしなくてよい取引所で売買を行う場合、直接投資かと取引を行うことになりますので、投資かの参加者が少ない取引所だと、取引成立がしにくくなるといえます
取引高の高い=投資家の参加者の多い取引所を選ぶとよいでしょう
国内で有名な5つの仮想通貨取引所をまとめました
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販売手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引所手数料 | Maker:-0.02% Taker:0.12% (一部銘柄を除く) | 無料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% | 0.01~0.15% | 無料 |
入金手数料 | 無料 | 0〜1018円 | 無料 | 0〜330円 | 無料 |
出金手数料 | 550円(3万円未満) 770円(3万円以上) | 407円 | 無料 | 220円〜770円 | 無料 |
取扱通貨 (販売所) | 29 | 16 | 21 | 15 | 15(レバレッジ取引限定4通貨含む) |
取扱通貨 (取引所) | 29 | 4 | 12 | 6 | ー |
積立投資 | ー | 1万円〜 | 500円〜 | 1円〜 | ー |
最低取引額 | 0.0001BTC | 500円〜 | 0.00001BTC | 100円 | 0.0001BTC |
レバレッジ取引 | ー | ー | 2倍 | 2倍 | 2倍 |
公式ホームページ | コインチェック | GMOコイン | ビットフライヤー | DMMビットコイン |
この中で私は、スプレッドを気にしなくてよい取引所で、取り扱い通貨も多く、取引高が高い*という理由で、「bitbank」で取引を行なっています
*国内ではbitbankが全仮想通貨取り扱いの取引量が最も取引量が多いといわれています(2021年2月Coin Market Cap調べ)
2.bitbankで口座を開設する
それでは、私も使っているbitbankでの口座を開設するまでの流れを図解します
①bitbankトップページのメニューから口座開設へ
パソコン、スマートフォンから行うことが可能です(本記事ではスマートフォン向け)

②メールアドレスを入力し、送信されてきたメール内リンクをタップ

③パスワードを入力し、注意事項にチェックし、登録をタップ

④各種基本情報を入力、次に進むをタップ

⑤基本情報の確認をし、基本情報の登録の完了
「取引の目的」、「職業」、「年収」「自己資産」「利用者となった動機または経緯」、「電話番号」を入力し、「外国の重要な公人」「反社会勢力ではないことの表明および保証」を行なった後、確認をタップすると、以下のような画面になります

⑥本人確認書類を準備し、スマホで本人確認書類のアップロードに進む
本人確認書類のうち、運転免許証またはマイナンバーカードがあると、早くて簡単なスマホで本人確認ができます
いずれもない場合は、下記書類を用意し、郵送での本人確認方法となります
- パスポート
- 健康保険証
- 在留カード
- 住民票の写し
- 運転経歴証明書

⑦本人確認書類を撮影する

⑧本人確認書類の表面と自分の顔をインカメラで撮影する

⑨本人確認書類の厚みを撮影する

⓾本人の顔を撮影する

⑪最終確認をして送信、口座開設完了
撮影を終えたら、送信をタップ
基本的には翌営業日に審査がされる為、翌営業日以降、口座開設完了のメールが届けば、口座開設完了です
3.日本円を入金する
①メニューから、入金をタップする

②日本円の入金から、振り込み銀行口座を選択する

GMOあおぞら銀行ネット銀行または住信SBIネット銀行を選択し、指定の銀行口座へ入金します
ここで注意したいことは、振込人名義は銀行口座の名義人とは異なります。振り込み先を間違えないよう、振り込み名義人の右側にあるコピーボタンをタップし、銀行側の振り込み先入力の欄に貼り付け、振込先を間違えないようにしましょう。

4.仮想通貨を購入する
それではいよいよ仮想通貨を購入していきます
今回はビットコインを日本円で購入するまでの流れについて図解していきます
①取引所をタップし、ビットコインを選択する

②注文をタップし、買いをタップ

③現在の価格と注文方法を確認する
画面の左側は、板取引の様子が表示されていて、現在の価格を中心に、売り希望の注文と買い希望の注文の値動きが一目でわかるようになっています
画面の右側は、注文方法を入力するスペースになっています

④指値、成行、逆指値、逆指値成行を選択する
bitbankでは4種類の注文方法を選択することができます
- 指値:ある価格まで下がったら買う、上がったら売るといった注文方法で、取引の価格を自分で決めるため、約定するまで時間がかかることがある
- 成行:現在の価格を見て、買いたい、売りたいと思ったタイミングで注文する方法で、取引の価格を相手に委ねるため、短時間で約定しやすい
- 逆指値:ある価格まで上がったら買い指値が、ある価格まで下がったら売り指値が注文される方法で、指値注文で指定した価格よりも不利な価格で約定することはない
- 逆指値成行:逆指値成行注文は、指定価格に到達すると「成行注文」が発注される
なお、先述の取引手数料は、指値ではMaker、成行ではTakerとなります

⑤注文方法を入力する
今回は指値で、ビットコインの価格を3,879,640円に設定し、0.0001BTC=388JPY(=円)で注文してみます

⑥注文一覧を確認
注文一覧をタップすると、注文状況の確認ができます

⑦チャート画面での注文状況を確認する
チャート内からも、指し値注文の状況が確認できます

今回は、注文直後、価格が暴騰し、結局指値で買うことができませんでした 笑
⑧購入完了を確認する
履歴をタップし、取引履歴をタップすると、約定した履歴が表示されます

今回は結局、0.0001BTCを3,886,771円で購入できました
投資方法のアドバイス
最後に、仮想通貨の選び方と、買い方について解説します
1.仮想通貨の選び方
・時価総額で選ぶ
仮想通貨はビットコインとアルトコイン(ビットコイン以外のコイン)に分けられます
時価総額が大きいコインほど、取引量も多く、安心できると思います
(Coin Market Cap時価総額ランキング:https://coinmarketcap.com/ja/ )
・プロジェクトで選ぶ
先述の通り、仮想通貨はそれぞれにプロジェクトがあります
将来有望と思われるプロジェクトであるならば、投資対象としても良いのではないでしょうか
2.仮想通貨の買い方
どのような買い方が良いという、決まった方法はないため、投資信託と同様に毎月コツコツ積立投資をを行なっていくのもいいですし、大きく下落した時に少しずつ買っていくという方法でもいいでしょう
重要なこととして、一括で多くの資金を投じることは基本的にオススメしません
下落幅が大きく、元の価格に戻るまで数年かかってしまうこともよくあり、大きく下落した時の本当の買いチャンスの時に、資金を投じることができないからです
値動きが大きな投資対象ほど、気持ちは小さく謙虚に行う方が良いと考えます
最後に

今回は、仮想通貨のはじめ方について、仮想通貨投資の考え方から、実際に口座開設〜購入までを解説しました
本記事が、仮想通貨投資を、これからはじめようとされている方々の、参考になればうれしいです
質問やご意見がありましたら、コメント欄かTwitterでメッセージをいただけますようお願いします
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