私自身、投資歴は3年目で、まだまだ初心者の域を超えていないかもしれません
しかし毎日、投資や経済ニュースから情報を集め試行・思考の日々を繰り返してきました
「将来の資金に不安がある」、「投資をはじめたいけど、やっぱり怖そう」といった方の判断の参考になれるよう、投資を通じて自ら経験したことや考えていることをシェアしていきます
日本人は円預金が好き
以下は、日米欧の家計の金融資産構成(2021年3月時点)を表しています

引用:2021年8月20日 日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」より作成
日本は欧米に比べて、現金・預金の割合が54.3%と最も高く、投資信託、株は14.3%と最も低い
日本人は、損はしないし、価格変動も気にしなくていい「円預金」に積極的である一方、欧米人は、投資による「資産形成」に積極的といえます
このような結果を受け、投資をする者、拒む者とでどのような差が生まれているか
金融庁 平成31年4月12日「人生100年時代における資産形成」では、1998年から2018年までの家庭の金融資産は、米国は金融資産が2.7倍、英国は2.3倍に倍増していますが、日本は1.4倍足らずでした
日本は、20年間で資産がほぼ増えていません
日本人は、価格変動のリスクががない円預金を好む傾向がある、ことがわかります
預金は日本円に集中投資をしている!

別に投資でお金を増やしたいわけじゃないし、損なんかしたくないよ
安全な円預金が一番さ
それでは、本当に、日本円預金の価値は、一定に保たれ「損しない」、「価格変動をしなくていい」資産なのでしょうか?
実は、日本円の価値は日々変動しているのです
この価値の変動リスクについて、2つほど理由を示します
①通貨は為替の影響を受けている
日本に住んでいると気づきにくいですが、為替の影響で円の価値は変動しています
記事を書いているのは2022年4月24日時点でドルに対する円の価格は128.48円でした
つい1ヶ月ほど前は、114円〜115円を推移していましたが、急激な円安になっています
コーラを買おうと思うと、1本115円で買えていたものが、128円出さなければ買えなくなるということです
円安が進めば、円は海外から見て相対的に価値を失っていることになります
②インフレにより通貨の価値は変動している
インフレとは物価(商品やサービスの価格の平均値)が上がることです
なぜインフレが生じるかは様々な要因があるので、割愛しますが、一つは先ほど示した為替の影響もあります
物やサービスの値段が上がれば、たくさんの円を支払わなければならなくなるので、手元の円の価値は下がりますよね
このように、円の価値は日々変動し、今日の100円は明日の100円を保証しているわけではありません
「海外には行かないし、日本に住んでいるんだから関係ないよ」「高いものは買わないからいいよ」という意見もごもっともですが、日本という資源も限られる島国に住んでいる以上は、海外からの輸入や、AppleやAmazonなどの便利な海外製品やサービスに頼っているのも事実です
なお、日本も含め世界各国の中央銀行はインフレ率2%を目標にしています
日本円のみを持ち続けることのリスクは知っておくべきでしょう

そうは言っても、円預金にも利息つくでしょ
確かに、円預金にも金利はつきます
しかし、2022年4月現在では、最も高くて銀行の1年定期預金で0.22%、大手メガバンクでは0.002%程度です
1985年には年利で5.5%ついていたこともありましたので、このような金利がつくのなら、円預金でもよいかもしれません
このように、日本円のみを保有・貯金をしている方は、日々価値が変動するリスクがありながら、ほとんど利息がもらえない「日本円」という金融資産のみを保有しているといえます
言い方を変えれば、「日本円」ばかりに集中投資して、運用しているともいえるのではないでしょうか
なぜ投資をはじめたか
私も3年前までは、円貯金が100%でした
今では円資産は40%程度で、米国株、投資信託、金、仮想通貨が大半を占めています
そんな私が投資をはじめた理由は、経済的自由を手に入れ、お金に制限を受けない人生を送りたいと感じたからです
2020年新型コロナウイルスの流行は、私の意識を変える大きな出来事でした
本業の営業もまともにできず、この先雇用は守られるのだろうか・・・会社の仕事や給与に依存した生活をしていては、いつか家族を守れなくなるかもしれないと、将来に向け資産形成を本気で考えたきっかけになりました
でも、いきなり投資!?、株はギャンブルだし、怖い!と思っていましたが、調べていくうちに「積み立て投資」という手法を知りました
積み立て投資は、数年〜数十年と少額の資金を時間をかけてコツコツと投じていく手法で、「複利」を活かした投資法です
また、投資先も個別銘柄ではなく、数百〜数千の銘柄に「分散投資」することで、値動きを緩やかにすることでリスクを抑えることができます
円だけでなく、ドルやユーロなど通貨の分散もリスクを抑えるうえには重要です
日本では2018年からはじまった「つみたてNISA制度」がこの積立投資に該当するため、私はこのつみたてNISAからはじめました
今では、妻のつみたてNISA口座、このジュニアNISA口座も解説し、家族みんなで長期投資を実践しています
投資を継続して、経済的に自立をすることで、自由で豊かな人生を送っていくことができます
また我が息子たちにも早期から金融教育を行うことで、将来お金に困らない自由で豊かな人生を送っていってほしいと願っています
最後に
投資をはじめるきっかけとなれるよう、データの紹介や円預金のみ保有するリスク、私が投資をはじめたきっかけについて書いてみました
今後は、NISA制度や具体的な投資方法、用語の解説なども書いていきます
「将来の資金が不安」、「投資のやり方もよく分からない」といった方のお力になればと思います
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